まずは、更新が大幅に遅れて
大変申し訳ありません。
恥ずかしながら、今回も近況報告です。
年末年始にゲームにハマったり
除雪で体が悲鳴を上げたり
したのも祟ったのですが、
最大の原因は、
調べ事で行き詰ったことです。
早速ですが、
下記の拙い図を御覧下さい。
次回、これについて
詳しく書く予定です。
―と、言いますのは、
『司馬法』が、
兵士5名に、各々、
干・戟・殳・矛・弓を持たせて
兵器の長短を組み合わせて
死角なく効率的に戦え、と、
説いたのは、
サイト制作者としては
同書の白兵戦の説明の白眉だと
考えていまして、
で、そもそも、
長い・短いの
具体的な長さは如何程か、
ということを調べ出したら、
これが、
飛んだ泥沼の始まりだった、
―という次第。
因みに、軍隊なんか、
当時から
兵隊レベルで
数にやかましい世間でして、
『周礼』の時代ですら、
訓練で、
やれ百歩ごとに杭を立てて
進退せよだの、言います。
よって、回りくどいとは
思いましたが、
以降の時代の考証にも
応用が利くという
利点もあることで、
これに時間を割くことにしました。
さて、行き詰った言い訳について
少々具体的な話をしますと、
まず、長兵器・短兵器の定義自体、
どうも今日の中国武術ですら
一様ではなさそうで、
まして春秋時代以前の話となると、
サイト制作者自身、
今の力量では分かりかねます。
『司馬法』についての解説も
少々読みましたが、
この辺りについては、
解説者の方々にとって
重要事項ではないためか、
精々『周礼』の武器の規格に
準拠するレベルの御話です。
で、アプローチを変えて、
『周礼』の規格と出土品の比較を行うも、
これまた綺麗に答えが出ませんで、
武器の形状の変遷もあってか、
準拠していそうな部分と
そうでない部分の差が大きく、
一方で、出土品自体も柄の付いたものが
少なかったことで、
思い切って、
まずは、柄の付いた戟干の出土品を
長さ順に羅列することにしました。
こういう次第で、
差し当たって、御知らせまで。
【主要参考文献】(敬称略・順不同)
『周礼』(維基文庫)
『周礼注疏』(国学導航)
楊泓『中国古兵器論叢』
篠田耕一『武器と防具 中国編』
伯仲編著『図説 中国の伝統武器』
小佐野淳『図解 中国武術』
『戦略戦術兵器事典1』(来村多加史担当箇所)
戸川芳郎監修『全訳 漢辞海』第4版
楽しみにしています!
あ様
まずは、御笑読感謝します。
このところ、大幅に更新が遅れるわ、
そのうえやることが二転三転するわで
御迷惑を御掛けして恐縮ですが、
何とかして、かたちにしたく思います。